実は、ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが「(信長は天下統一後に)明(みん/現在の中国にあたる)を武力制圧して日本は息子たちに分け与える」という構想を持っていたことを書き記しています。

そうなると、光秀をはじめとした家臣たちは、現在の領地を取り上げられ、異国の地に送られてしまいます。

ようやく天下統一が近づき、一族も安寧を手に入れられると思っていた光秀は、自らの死後も一族が無事に過ごすためには、信長を止めなくてはいけないと決意した。
信長への怨恨(えんこん)などではなく、一族を救うための謀反だったのです。