岡太 講(おかもと こう)  越前市
福井県無形民俗文化財「大瀧神社・岡太神社の春祭り」(5月3から5日)を保存・継承する。
全国で唯一紙の神様を祀る紙祖神岡太神社・大瀧神社のお祭りは、千数百年来の昔ながらの神仏習合のかたちを今に伝える。
お祭りは神様を山頂の奥の院から、駕輿丁番が担ぐ神輿で下宮にお迎えする「お下り」で始る。
翌日の例祭は、古式にのっとり荘重に斉行される。「紙能舞」「紙神楽」が奉納され、「湯立の神事」が続く。
五日は、神輿渡り。五箇(不老、岩本、新在家、定友)のそれぞれの里宮では、壮絶な神輿の争奪戦が繰り広げられる。
夜は神様が奥の院に還御される「お上り」。白丁姿の駕輿丁番に担がれた神輿が、提灯、松明の灯に浮かび上がる幻想的な神送りのシーンが演じられ、
哀調切々たる「松坂唄」でお祭りは締めくくられる。

秋例祭(10月11日から13日)