この後(のち)、世は移り、人は変わりは致しましたが、最早、「山の神」の如き方は現れなかったとのことにござりまする。
皆々、私利私欲のみ貪るばかりだったと聞き及んでおりまする。
皆様の時代は、如何にござりましょうや?

さて、そろそろ、この物語も終わりますれば、どうぞ、我が子・晴信への身贔屓、愚かなる母の親心と思うて、お許し下さりませ。
では、改めて、我が子・晴信が出会いし方々、ここにご紹介申し上げ、ささやかなるお礼と致したく存じまする。

 板垣信方どの
 甘利虎泰どの
 飯富兵部どの
 原美濃どの
 山本勘助どの
 原昌俊どの
 馬場信春どの
 高坂弾正どの
 真田幸隆どの
 山県三郎兵衛どの
 原隼人佑どの
 倉科三郎左衛門どの
 阿部勝宝どの
 岐秀和尚どの
 与兵衛、甚三郎どの
 勘市どの
 平三どの
 平五どの
 北条氏康どの
 上杉謙信どの
 湖衣姫どの
 三条どの
 里美どの
 恵理どの
 浅黄、若狭どの
 八重どの

 そして、我が子・信繁
 信廉
 義信
 竜宝
 勝頼どの

 最後に、我が夫であり、晴信が父親でもある武田信虎どの