慶長六年(1601)三月二十七日、淀殿(小川真由美)をさらに怒らせる事件が起きる。
豊臣秀頼を権大納言に叙した朝廷が、その翌日同じ官位を徳川秀忠(西田敏行)に授けたのである。
家来筋と同列に置かれたと大いに不満の淀殿は、千姫との婚礼も破談にすると憤る。が、
家康(津川雅彦)はいっこうに気にせず、秀忠を江戸に戻らせ関東の地固めを指示する。