泥、泥、泥・・・・・・ 僕は毎日、泥の塹壕の中に居ます。
塹壕は、思っていたのとはまったく違う所です。 最悪の敵は、雨です。何日も何週間も、濡れた粘土の上にうずくまり、 敵の砲弾の中で暮らすのは、どんなものか想像もつかないでしょう。
厚いブーツを履いていますが、冷たい泥で、足は氷の塊のようです。 何本かの指は動かなくなりました。
                                     
――イギリス兵士の手紙より