◆「ナチスおばあちゃん」に禁錮2年6月、ホロコースト否定は「言論の自由に該当せず」

ナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を公共の場で否定した罪で有罪判決を受け、言論の自由を理由に控訴していたドイツ人のウルスラ・ハーバーベック被告(89)がこのほど、
同国最高裁判所にホロコーストを否定する行為は言論の自由には該当せず、「治安を脅かしている」との裁定を下され、禁錮2年6月の量刑を言い渡された。

「ナチスのおばあちゃん」の異名を持つハーバーベック被告は、ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所におけるユダヤ人殺害やホロコーストは
「歴史的に証明」されていないと主張する一連の記事を右翼雑誌「Stimme des Reiches(帝国の声)」に発表した罪で5月に有罪判決を受けていた。

ドイツでは、ホロコーストの否定は憎悪扇動罪に当たると見なされ、最長5年の禁錮刑が科される。