ファノンは任地のアルジェリアでアルジェリア人独立運動家の捕虜を診療する内にフランスの植民地支配へ反対を始め、アルジェリア民族解放戦線(FLN)に参加。
アルジェリア戦争を戦い、FLNのスポークスマンとして脱植民地化(ポストコロニアル)時代のアフリカ植民地を周り、アフリカの独立指導者達からアルジェリア独立への支持を取り付けた。

1961年には、白血病に冒されつつも『地に呪われたる者』をわずか10週間で執筆。
だが、1962年のアルジェリア独立を目前にした1961年、ファノンは白血病によりアメリカのワシントンD.C.近郊で帰らぬ人となった。享年36歳。

1962年に発表した詩の中で、アルジェリアの作家カテブ・ヤシーンはファノンを追悼した。
しかし、現在のアルジェリアではファノンの名は殆ど忘れ去られた存在となっている。