聖路加国際病院理事長。1911年10月4日生まれ。山口県出身。42年、京都帝国大学大学院卒業。

 ターミナル・ケア(末期医療・介護)の充実、「患者参加の医療」を提唱する一方で、医師・看護師の育成、予防医学や健康教育の普及など、現代医療の改善に向けて尽力を続ける。「成人病」にかわる「生活習慣病」という新語の提案者でもある。

 54年には、民間病院として初めて聖路加国際病院に人間ドックを開設し、全国への普及を進めた。94年、日本で初めての独立型ホスピスを開設。
2000年、75歳以上の元気な老人のために「新老人運動」を提唱し、高齢化社会にあって注目を集める。その一方で、ベストセラー絵本「葉っぱのフレディ」を音楽劇にするなどの活動も行う。
05年に、文化勲章を受章。07年からは、日本ユニセフ協会大使も務める。

 趣味は音楽、読書。座右銘は「平静の心」。