鰹節とかつお節加工残滓の黒粉には、摂取すると発癌性など人体に有害があるとされるベンゾ[a]ピレンなどの多環芳香族炭化水素(PAHs)が多く含まれるものがある[11][12]。
PAHs は燻煙に使用する煙が凝固した煤とタールや原料魚に含まれる油脂の燃焼煙に由来するとされている[11]。
かつお節黒粉は工業的に抽出され出汁や調味液の原料として利用されているため、かつお節黒粉抽出物中の PAHs 低減のための技術開発が行われている[11][12]。

2015年時点で日本では規制値はないが、欧州連合(EU)、カナダ、中国、韓国などでは
規制値が設定されており、鰹節の輸出などの際に問題となることがある[13][12]。