我喜屋優・興南高野球部監督が語る「差別されているとは絶対に言いたくない」「独立は非現実的、常識ある沖縄になって」 
https://www.sankei.com/politics/news/170522/plt1705220014-n1.html

沖縄の現状に違和感を抱いています。沖縄には礼儀を重んじる空気が昔からあり、おじい、おばあが生き字引としてああだこうだと教えてくれました。その伝統が失われつつあります。子供たちが本土に渡ったとき「沖縄って何やっているの」と言われます。
夏の高校野球沖縄県大会開会式の国旗掲揚は、ほとんどの人が起立しません。日の丸を「俺は反対だ、嫌だ」と言う。スタンドで起立するのは私と興南の生徒、関係者だけです。
地元の新聞(琉球新報、沖縄タイムス)の記事は目を背けたくなります。基地問題で反対運動をする人たちも相手をののしったり、警察官の人権を無視したり…。そこまでやってほしくない。地元紙は一方的なことしか書かない。
それこそ沖縄の人間はそうなんだと見られてしまいます。生徒には「平等性、公平性をもって判断しなさい」と指導しています。子供は多種多様な事象に触れて大人になっていきます。
「新聞も全国紙がネットで一瞬のうちに読めるから、どうとらえているのか考えなさい」と言っています。創造性、独創性を身に付けさせることが大事です。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)辺野古移設問題は、気持ちはいろいろありましょうが、決まったことには従わなければいけません。
「世界にはルールがいっぱいある。それに従うことが必要だ」とも指導しています。日本、世界で通用する人に育てるためです。最も嫌なのは「決まっても従わないのが沖縄の人」と言われることです。
県内から「独立」「自己決定権」なる言葉も聞こえてきますが、非現実的です。「常識ある沖縄」「さわやかな沖縄」になってほしい。子供たちが地元紙のプロパガンダ的主張に洗脳されることが怖い。
多様な考え方を咀嚼して答えを導き出すことが、沖縄の人に求められていることです。沖縄にはポテンシャルがあります。本土と沖縄のいいところを認め合い、「互助の精神」を持つことでスポーツはもとより観光や経済はさらに良くなります。