今年も日本人の受賞でわいたノーベル賞。
およそ90年前、日本人初のノーベル賞にもっとも近づいた男がいた。山極勝三郎は20世紀はじめ、がん研究で世界のトップに立った医学者だ。人の手でがんを作る実験を世界で初めて成功させ、ノーベル賞間違いなしと期待された。しかし、まさかの落選。ところが、山極の死後、衝撃の事実が発覚!ノーベル賞をめぐる物語は再び動き始める。がん研究の未来を切り開いた男の知られざるドラマ。