でもコタツ曹長の真の狙いは別のところだった。
サンシャインシティの地下には新潟〜埼玉方面から発電された大電力を受け、これを都内へ供給する整圧を行う変電所がある。都内の消費電力の半分以上を賄う巨大な施設だ。
更に周囲には安定した電力供給を求めデータセンターが多数ある。
サンシャインシティの火災で大騒ぎになった隙を突いて警備を難なく突破するとコタツ曹長は変電設備で重要なトランス設備にカーボンファイバーの粉末を仕込んだ特殊なボールを投げつけて行く。
微細なカーボンファイバーがショートを引き起こしトランス設備はたちまち炎を上げ変電所は数分で機能を喪失したのだった。

都内の半分以上は停電した。更に多くのプロバイダもデータセンター機能を失い基幹ネットワークも死亡、日本中がネット環境も失ったんだ。