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 ロンドン塔にはライン・オブ・キングスという、400年前から王室の武具を展示している場所がある。
豪華な鎧を民衆に見せつけ、王室の偉大さをアピール。その中に日本の鎧が。兜には鎧を作った岩井与左衛門のサイン。
 岩井与左衛門とは、戦国から江戸時代初期に活躍した一流の甲冑師で、徳川家康のお抱え。
徳川家康が関ヶ原の戦いで着用したのが、岩井与左衛門作の歯朶具足。岩井ブランドは、ここ一番の勝負鎧だった。
 『大坂の陣の1年前』、1613年、幕府を開いて10年ほどの家康のもとに、イギリス国王の使節がやってきた。
1613年に、国交樹立の記念として、2代将軍・徳川秀忠から岩井与左衛門の鎧がイギリス国王に贈られた。