なぜヨーロッパの家の照明は暗いのか

ヨーロッパの家の照明は暗いですが、欧米の高級レストランでも店内は薄暗く、店内が暗ければ暗いほど高級であるとされている風潮さえあるのです。
日本での照明は「部屋を明るくするためのもの」で、部屋全体をできるだけ明るくします。しかし、欧米では、薄暗い程度の光で雰囲気を楽しむことに重きをおいています。

特に、アメリカでは、青白い蛍光灯の色は、病院や工場を想像させるといった理由からも、家で使うことは避けられており、白熱電球が好まれているのです。
また、スイスの首都ベルンでは、街全体が世界遺産に登録されているため、街の雰囲気を壊さないためにも、ネオンなどは禁止されており、景観を重視するために、照明の種類も限定されているのです。

このように、欧米では、照明は部屋を明るくするものと捉えているのではなく、照明も家具などと同じ、インテリアとしての一部と捉え、部屋のデザインや統一感にこだわった、控え目な、薄暗い間接照明にしているのです。