途中から観たのだが、ひどい番組だったなぁ。
なぜ多くの人を惹きつけたか、犯罪と知りつつも。
そして、解体しても教義を信じる人があとを絶たない。
なぜなのか、それに答えないオウムの番組は意味がない。

教えてやろう。
それだけ既成の社会に魅力がなくて、それだけオウムが魅力だったのさ。
それを認めるのがくやしいから、奇怪な狂った集団と印象づけられるよう描くのさ。
これを“洗脳”と言う。

他の番組によれば、医師の信者は優秀な医者だったらしい。
西洋医学の根元的な葛藤に苦しんでいたが、オウムはそれに対して
あっさりと答を与えてくれたという。
このように、それぞれの分野で苦悩する人々をオウムは導いてくれたのだ。
だからオウムの城を外の英知と倫理と法律で壊そうとしても、
彼らの心は折れなかったのさ。

いまだオウムの教義(選挙出馬以前の)を擁護する信者、あるいは宗教家
に出演して解説してもらえばいいのに。
それをすると、入信者が新たに生まれてしまうからタブーかもね。
それじゃ根本的な部分は未解決のままだろうが。

“未解決事件”とは大いなる皮肉か?