「受信料値下げ額はわずか70〜120円。NHK職員ひとり当たりの人件費は年間1708万円」その2
http://wpb.shueisha.co.jp/2012/01/06/9004/

だが、ここにはカラクリが隠されている。2005年に現職でありながらNHKを内部告発した
ジャーナリスト・立花孝志氏がこう指摘する。

「だまされてはいけません。NHKが手厚いのは福利厚生費。私が在職中も特別なことをしていないのに、
訳のわからない手当がついていた。いわゆる給与に厚生費等を加えれば、職員ひとりを雇うのに
年間1700万円以上もかかることになる。しかも、民放と違ってすべて受信料から支払われているのですよ。
おかしいと思いませんか?」

事業支出の「事業運営費」のなかには、「給与」とは別に「退職手当・厚生費」が約565億円も計上されている。
これらを足して職員数で割れば、立花氏の指摘通り一人当たりの人件費は年間約1708万円にも上るのだ。

作家の三橋貴明氏もこう頷く。
「とにかく、人件費が高すぎるのは間違いない。完全に民放各社よりも高いですし、平均給与が658万円という
国家公務員と比べるまでもありません。よく、公務員の人件費をカットしろという声があります。私自身は
そのような意見に与したことがないですが、NHKだけは絶対になんらかのメスを入れるべきだと思います」

人件費を見直すか、1708万円という超高年収に値(あたい)する番組制作をするか。
少なくとも今のままではNHKに対する不信感は高まるばかりだ。

(取材/コバタカヒト)