ムジカ・ピッコリーノを、ただの音楽教育番組だとか、移動式機械修理工房の奮闘記だと思ってたヤツ。

それは違う。 騙されちゃいけない。 オレには見えたぞ!

これは、テンペスタと呼ばれるなんらかの世界規模な大禍災(核戦争や生物兵器によるバイオハザード、あるいはパンデミック)で、全人類がほぼ死滅した世界からの再生を描いたSF超大作なのだ!

その証拠に、第一期でのモンストロの発見場所が、砂漠や渓谷、草原などの自然環境だったのに対し、第二期では、崩壊した都市がいくつも描かれている。

「恋はあせらず」の回では、無人化して荒廃したアメリカが描かれ、「神田川」回でモンストロが倒れていたのは屋根が破壊損失した銭湯、壁面に富士山が描かれていることからこれは日本と見ていい。
さらに「ラヴィアンローズ」の回では、ポンヌフのたもと、干上がったセーヌ川にパリの街。

そう、物語は新しいチャプターに入っている。実際、モンストロの異常飛行やその動力源エテルナの謎など、新要素も出現した。

思えば、第一期はただの導入だった。第二期では失われた旧世界が未来に託した遺産でもあるモンストロ達に重大な危機が発生。我らがピッコリーノ隊はこの危機を救うことができるのか、刮目して見よ!


……なんてね。 こういう見方も面白いかなと。