「ソーシャルメディアの“掃除屋”たち」

フェイスブックの不適画像を削除する「モデレーター」を取り上げた興味深い作品だ
拠点はフィリピンにあり、「モデレーター」(削除人)は低賃金で一日2万点以上の画像や映像を削除するという
ポルノ画像ばかり処理していてペニス画像が頭から離れなくなったと嘆く女性には、笑ったが
イスラミックステートの首切り動画ばかり削除してる男性の話は、気の毒になってしまった

削除人になれなかったら、スモーキーマウンテンでゴミを拾うしかないと語る若いフィリピン人の削除人
彼らが削除した画像が表示され、表示した理由を語るのだが
グアンタナモ基地の米軍をイスラミックステートと勘違いしたり、ずいぶん適当でいい加減な仕事ぶりである

そもそもフィリピンといえばドゥテルテ大統領の政策的な私刑の横行で、現在進行形で数千人が殺害されているという事実を忘れてはいけないが
そんなフィリピンという刑法が機能していない国の人に削除作業をさせるフェイスブックも頭がおかしいとしか私には思えない

後半に、フェイスブックのこれらの検閲作業に異を唱えるアーティストが出演していた
一体全体、この番組は残酷映像の削除が、表現の自由を侵害しているのだと警鐘を鳴らしたいのだろうか?
いちいち理由は書かないが、水死した子供の画像を加工して、ナイフで削っていたけど、こいつは馬鹿なのかと思った

今晩、後編が放送されるので興味のある人は是非、視聴してほしい