山口智子かく語りき

「私はずっと、『親』というものになりたくないと思って育ちました。私は、『子供のいる人生』とは違う人生を歩みたいなと。
だからこそ、血の繋がりはなくとも、伴侶という人生のパートナーを強く求めていました」

「私はずっと、子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。今でも、一片の後悔もないです。人それぞれ、いろんな選択があっていいはず。
もちろん、子供を持って初めてわかる感動もあると思います。実際に産んでみないとわからないことだと思うけれど。でも私は、自分の選択に微塵の後悔もないです。
夫としっかり向き合って、二人の関係を築いていく人生は、本当に幸せです」


まさか誤解する人はいないと思うが、山口の発言は「子供を持つ人生」を送る人々に否定的なものではない。
あくまでも彼女自身の人生について、語っているだけのことだ。ではあなたはどうか。
あなたの人生を「どうしたい」のか。思い描くライフコースは本心か、それとも誰かの期待や世間体を背負ったものなのか。
肉体的に大きな変化を余儀なくされ、いくつもの選択機会に直面する30〜40代、そしてその親世代、どちらにも「FRaU」3月号はおすすめしたい。