毎日新聞2017年9月8日
https://mainichi.jp/articles/20170908/ddm/041/020/094000c
ＮＨＫは７日までに、２０１５年に元社員による巨額の着服事件が発覚した子会社「ＮＨＫアイテック」（東京都渋谷区）について、同じ技術系子会社の「ＮＨＫメディアテクノロジー」（同）と合併させる方向で調整に入った。複数のＮＨＫ幹部が明らかにした。
ＮＨＫの上田良一会長は同日の定例記者会見で、アイテックについて「メディアテクノロジーも含め、現状の業務体制や組織にこだわらずゼロべースで検討する」とした上で、「２社の事業統合も含め、具体的な検討を始めた」と述べた。
これに関連し、ＮＨＫの複数の幹部は２社が合併に向けた協議に入ると明らかにした上で、「合併で経営効率化を図るとともに、不祥事防止への意識改革も徹底する」と語った。
ＮＨＫは１５年１２月、社員２人（当時）が架空発注を繰り返し、計約２億円を着服していた疑いがあると発表した。高市早苗前総務相は今年７月、子会社の抜本的見直しに触れ、「８月中に具体案を示してほしい」とＮＨＫ側に求めていた。
