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ネコとネコ、ネコと人、ネコと街。まっすぐに生きるネコたちの目線で描く、人気ドキュメンタリー番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』。2012年の放送開始以来、日本中のネコ好きはもちろん、ネコたちもテレビに釘づけになっている。そんな『ネコ歩き』の劇場版第2弾が、公開中だ。
舞台は、ミャンマーのインレー湖と北海道の牧場。水と大地の上で繰り広げられる、ひたむきなネコたちの物語だ。
半世紀以上、ライフワークとしてネコを撮り続けている岩合光昭監督(70)に、たっぷり語ってもらった。

――劇場版第2弾を作ることになった経緯は?

「2017年に公開した第1弾は、テレビで放送したものを再編集したものだったのですが、幸い多くの方から喜んでいただき、『今度は、まったく新しく撮ったものでやりたいな』と。

――ミャンマーと北海道、それぞれ家族の物語となっていますが。

「ネコたちの “社会生活” を撮りたかったんです。北海道では、複数の母ネコが協同保育をし、子ネコたちが自立していく姿を。ミャンマーではネコの夫婦が子育てをする姿を。ご覧になっていただくと、わかるかと思うんですが、北海道では父ネコの存在が見えません。というのも、本来オスネコは夜に忍んできて、目的を達したらどこかへ行ってしまうもの。ネコ科で社会生活を営むのは、ライオンとイエネコだけなんです。一方で、ミャンマーの一家は両親揃って子ネコたちの面倒を見ている。おもしろいなぁ、と思いましたね」