テレビない人へのネット配信 総務相がNHKに実証要請

朝日新聞社


 武田良太総務相は27日の閣議後会見で、NHKに対し、テレビを持っていない人を対象に、インターネットの同時配信を試験的に行う「社会実証」を行うよう要請することを明らかにした。

 武田氏は「公共放送におけるインターネット配信の意義やサービスニーズを検証し、公共放送の果たすべき役割や使命について議論をしていきたい」と狙いを説明。具体的な内容や時期などは「NHKにおいて検討されるものと考えている」と述べた。

 「将来的にテレビを持っていない人からも受信料を取ることも想定した実験になるのか」との質問に対しては、「将来的な方針については現時点で考えているものではない」と答えた。

 ネットの動画配信サービスの普及で、若者のテレビ離れが指摘され、テレビを持たずに生活する人も増えている。

このため、総務省はNHKに対し、あえてテレビを保有せず受信契約の義務がない人を対象に、NHKの放送番組をネットで同時配信した場合にどれだけ視聴されるかなどを調べ、課題を検証することを求めることにしたという。

NHKのいまのネット同時配信サービスは、受信契約者向けとなっている。(江口悟)
 
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