>>110
その辺の三作がみな気持ち悪いのは
男性作家が松姫に対する美化妄想をもって描いているから

信忠側からみた悲恋がらみも下手にドラマチックにしようと
男性作家の微妙で的外れの創作で、三流臭さが増してしまっていた

ただでさえあの時代に未婚、元許嫁が侵攻してきて家を壊滅させ
逃避行の地で落飾し尼として波乱の人生なのだから
かえって装飾・粉飾するとワザとらしくていけない

108の言っているように井上靖の短編の「信松尼記」のように
淡々ときっぱりと描かれたほうが松姫の生涯への憧憬がわく