あと、山本覚馬が薩摩の囚われの身で書いた『管見』の建白書ね。

ドラマでは汚い獄中の中で、失明した覚馬が、何度口述筆記で書いても、いじわるな番兵が建白書を破り捨てる。
しかし覚馬は国と郷土を想う不屈の心で、何度も何度も書き上げる。
ついに番兵もその気迫に押され、建白書を牢の外に持ち出すことを認める。

ドラマとしては、いい描き方だと思うんだけど、

ただ、このくだりはwikipediaを軽く見るだけでも
「同藩首脳部はその人物の優秀さを知っており、決して粗末に扱わなかった」とか書いてある。

たしかにドラマの中でも、覚馬が囚われたばかりの頃、牢に来た西郷どんがその大人物ぶりをみせるかのように、
覚馬を粗末に扱うなというようなセリフがあった。

だけど、ぜんぜん待遇が改善されずに、上記のような身も心もボロボロになっての血を吐くような建白書作成シーンが続くので
あれれ?と内心思ってたよ。

幽閉・軟禁ではなく、監禁・投獄でないとドラマチックにならないからだろうけど。
これも激情的描写ではないだろうか。