高知市で坂本龍馬宛て木戸孝允の書簡公開 土佐藩に倒幕促す
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 慶応3(1867)年、長州藩の木戸孝允が坂本龍馬に宛てた手紙の原本が12日、高知市浦戸の
高知県立坂本龍馬記念館で報道陣に公開された。土佐藩に倒幕を促す内容で、21日に
リニューアルオープンする坂本龍馬記念館の常設展で展示される。  

 土佐藩は1867年6月、大政奉還実現に向けて武力倒幕も視野に入れて協力する「薩土盟約」を
薩摩藩と結んだが、山内容堂の反対で土佐藩兵の上京が遅れていた。

 手紙は1867年9月4日付。薩長同盟後に倒幕に動いていた木戸は「(武力倒幕派の)板垣退助と
西郷隆盛の打ち合わせが急務」「土佐藩兵の上京が遅れると大政奉還も倒幕も実現しない」などと
記している。

 これに対し、龍馬は9月20日付の木戸宛ての手紙で「板垣と相談し、(平和倒幕派の)後藤象二郎を
京都から土佐へ返すか、長崎にやることも考えている」と返答。武力倒幕も見据え、土佐藩の体制変革も
構想していたことがうかがえる。