【関西の議論】もしも豊臣家が滅びていなければ…日本中が“ラテン”化していた? 玉岡かおるさんvs有栖川有栖さん激論「大坂の陣から400年」
http://www.sankei.com/smp/west/news/140912/wst1409120001-s.html

■徳川治世が日本人を窮屈にさせた

 玉岡さんが「徳川治世下で育った文化」に触れたことを受け、有栖川さんも「平和な時代が続いた徳川幕府の治世とはまた少し違って、イタリア、スペインのようなラテン的、開放的な国になっていたかもしれない」と賛同。
「大坂の陣で徹底的に勝った徳川家康は、確かに平和な日本を作った。でも、学問こそ奨励すれど、文化や芸術は大嫌い。そして、国民を内向きにした鎖国政策も行った」と徳川治世の「功罪」に言及した。

 このあたりは多くの歴史家も指摘するところだが、有栖川さんは「罪」の部分をクローズアップ。

 「日本人は元来、新しいものが大好きで、目を輝かせる無邪気な国民性なのに、外から入ってくるものはすべて禁止され、窮屈に文化を発展させるしかなかった。鎖国がなかったら、文化芸術はもっと進化していただろう」