実際、真田信繁が豊臣政権下で頼りにしたのは義父である大谷吉継だと
思うのだが、それを石田三成にすり替えたのが三谷幸喜の『真田丸』。
むしろ石田三成は信繁の兄の信幸と私信の手紙をやり取りするほど入魂の
間柄だった。だが、ドラマでは一度も二人の親密な交流の描写はなかった。

真田信繁と大谷吉継、真田信幸と石田三成この四人の交流を通じて
信繁の生涯を丁寧に描写したら、「真田丸」は珠玉のドラマになったはずだ。
むろん、三谷幸喜を脚本に据えることは厳禁だがな。