ああ芸スポだっけそれ
今日おんな城主は男ヒロイン政次とお別れのようだが辞世に注目だな
何しろこれぞ戦国という時代性を見事に表現した和歌なのだそうだ
清盛の創作和歌については崇徳の怨念を詠んだ縦(横)読み和歌を紹介した
もう一つ堀河さん作、かの「長からん心も知らず黒髪の」が完成する一歩手前の歌に着眼したい
堀河が自身満々に披露したこの原歌を西行義清が褒めつつも弱点を指摘して
添削して出来たのがかの名作なのであった
このパーフォマンスにより和歌名手ぶりをたまこの前で見せつけた義清は
作戦通り出世の足がかりを得た
ー崇徳とお友達、堀河とは男女の仲、そしてたまことの禁断の愛→破滅、出家
ともあれ堀河の名作の誕生には西行が絡んでいた!と考えるだけで楽しいでしょう
そしてこの創作は堀河の完成和歌の卓越性がどこにあるかについての理解がないと
なし得ない。でないと添削前のイマイチの原歌は生まれようがないからだ

まとめると
・和歌ではない「和歌もどき」により新棟梁清盛はユニークな朝廷デビューを飾り
存在感を見せつけた
・今に伝わる名歌のあったかもしれない誕生秘話を天才西行との絡みで想像させた
・一読オーソドックスな平安調和歌に潜む仕掛けにより崇徳の怨みを表出させた

いずれも和歌の文化性と政治性に対する深い理解なしになし得る技ではない
その辞世がどれだけ戦国に固有なものか存じ上げぬが、たぶん森下女史は
戦国文化に造詣が深いのだろう
ならば同じくらい藤本女史は平安文化に造詣が深いあるいは深めたと断言できる
しかるに2ちゃんを牛耳るリーダーの一人である自称日本一の大河通が、「無知な藤本とは
大違いの森下」なる目が・級の戯言を呟き、早速これを本人ないし取り巻きが2ちゃんに落として
「世論」の流れを創り出し、次にマスコミがこれに飛びつき「常識」となっていく
これは一例に過ぎないのであって、こういうネットを発信地とする思慮を欠く大河評論が
大河とりわけ清盛の真価を著しく歪めていったとの診断に基づき長文いたしました