ガサツでウザくて当時の支配層の規範からは逸脱しまくり(パーリア的→関西弁)
「常識人」たちを辟易させ嫌われながらも情に厚く子分たちからは慕われるアウトロー的なボス
清盛の子分となってからもいたずら従属するのではなく兎丸は自らの出自と正義観念に従い
志を共有するかぎりにおいて清盛のまたとない盟友そして仕事人であり続け清盛を支えた
(いずれ破綻する運命→兎丸無念回〜結局兎丸は決して支配層のメンバーにはなり得なかった)
そういう身分秩序外的な異端性を潔く受け入れた清盛の度量も特筆ものだ
(れっきとした武士の娘きりのタメ口を礼賛するミタニンスゲーのババアによると
身分社会の階層秩序に対する清盛制作側の無知蒙昧を兎丸は証明したのだそうだ)

このようなユニークなはみ出し者であった兎丸をふつうの役者が演ずることは難しい
白拍子の巨匠祇園女御と並びいわゆる芸人枠がものを言うキャラだろう
ユニークな視点と押しの強さでアンチを生み出しつつ、秘めた優しさのようなものを
感じさせる加藤氏は本人のキャラ的にも兎丸に適任であり大いに期待に応えてくれた