ああなるほど。
いわゆる蘭癖には染まらなかった西郷。
しかし、「世界の中の日本、日本の中の薩摩」という広い立場からものを考える重要性を、
斉彬から学んだことは確かだろう。
横井小楠も佐久間象山も生粋の儒学者にして、西洋に対する驚異的な知識と視野を有した大人物だった。
ポルトガル語のカゴシマが、今後も意味を持ち続けるモチーフたりうるかは微妙ながら、
世界の中で日本と薩摩を考えるキッカケとなったことだけでも意味のあるアイテムではないかね。