時代劇専門チャンネルで総集編やるんだな。
なんだ江で終わりかと思っていたら、チャンネル銀河の盛況に便乗したのか?追加された模様。
あれで面白味や醍醐味が伝わるかは別として、せっかくだから録画して久々見る。
ブームとなるような作品ではないけれど、DVDの売れ行きといい、ちょっとしたリバイバル現象が起こってないか?

酔っぱらって大先生たちのことを何か偉そうに書いたようだが(冷汗)、評価なんておこがましい。
A先生を読んでるときはナルホドナルホド、対立するB先生のを読んだらやっぱこっちだねー、そんなレベルだよw
なお、自問自答ではござらん>>794
通史的な政治史としては、「水仙は佐川急便で運んだとテロップだせー」と息巻かれたもう一人のM先生w
のミネルヴァの後白河が読みやすくて内容もしっくりくる(後白河の人物に迫る本としては物足りない)。
だいたいM総統の説に依拠しているので、俺もどちらかといえば憎っき!西の先生寄りなんではと思っている。
もう一人の西の巨頭、考証1先生による通史的概論に美しい写真とためになるコラムを添えた別冊太陽もオレ的必携。
東の五味先生の平清盛は今でも基準書。大河清盛は、この本のオーソドックスな記述を底本にしている節がある。
河内先生説は、ぶっちゃけドラマ化したらいままでの「常識」がひっくり返ってしまう(通史的には講談社・天皇の歴史4)。

大雑把に言うと清盛は、歴史的大事件の基本的な捉え方については、従来の通説から大きく外れることはせず、
その基本的な枠組みの中で、ドラマの設定とリクツにしたがった改変や付加によりオリジナリティを出しつつ(保元・平治の乱、
鹿ケ谷など)、何よりも歴史に生きる人間たちが織りなす分厚いドラマに力点が注がれた。、
一方、清盛像の刷新に関わる最重要部分、それと清盛の外交過程、六波羅(福原)幕府論などどちらかといえば地味な部分に、
考証1の研究成果が反映されていた。
また、今までまともに取り上げてこなかった院政期のあり様、絶頂期と没落過程ばかり描かれてきた平家の勃興過程(忠盛の役割、
とりわけ平治の乱後の政治過程)、歴史的には重要でありながら知られていない人物にスポットを当てる(家盛や八条院は最たる例)、
などの諸点において、地道な作業を丁寧に行っていた。
総じて、大向こうを狙って新説・珍説にいたずらに飛びつくことはしていないが、清盛に関する重要な部分を中心に、従来の大河の水準を超える
歴史描写を至る所に見出すことができる。歴史描写の質量において歴代大河屈指であったことは揺るがない(歴史学から見て充分を意味しない)。
さらには、随所になされた巧みなフィクションの挿入・融合は、この着実な歴史描写があって初めて機能する創作であって、その意味でも、
どこぞの「とっ散らかった」ババアの言い種とは真逆で、平清盛は「史実と創作との融合がもの凄っく上手、天才的に上手」な大河であった。
(歴史無視の)フィクションだらけの大河、(歴史から逃れた悪い意味での)ファンタジー大河の代表例に大河清盛を上げるほどフザケタ話はない。
(試みに、安徳の障子の穴開けエピから展開させた「そこからの眺め」を、嫁の嫉妬指数を示すだけの障子の穴あけと比較してみられたい)。