●【TVision Insights社が視聴質を発表!】「視聴質」1位は直虎!   番組をどれだけ集中して見ているかを測る会社、現る!!
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 視聴率はいまやよく知られる数値だが、それだけでいいのか、という議論は前々からあった。それとは別に、本当に番組の良し悪しを測る「視聴質」ができないものか。
議論はあったものの、こうすればいいという解は誰も見つけられないままだった。
この古くて新しい課題に挑戦する会社がついに登場した。それがTVision Insights社だ。本国はアメリカだが日本法人も数年前から活動している。
 まず上の画像は、彼らが発表した4月クールの視聴質ランキングから、上位5番組を筆者が表にしたものだ。
(レギュラー番組の平均値を比べているので、特番や大きなスポーツの試合などは入っていない。)トップ5のうちNHKが3番組を占めた。
また4番組がドラマで、それ以外では4位に日本テレビの人気番組「イッテQ!」がランクインしている。
1位の「直虎」は大河ドラマなのでなんとなく納得がいくし、3位の「小さな巨人」も毎クール見応えがあるTBSの日曜劇場なので、なるほどと感じる。

 どのように測定するのか、彼らのプレゼン資料からスライドを使わせてもらって解説しよう。簡単に言うと、「番組を見る姿勢や態度」を計測するのだ。
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 テレビの上に置かれたセンサーで、リビングルームにいる人を観察する。右側の写真を見ると、顔を中心にセンサーで人を計測しているのがわかるだろう。
個々の人物がどんな表情かまでわかるそうだ。
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 計測の仕組みがわかると、ドラマのほうがランキングに入りやすいことがわかる。またコミカルなものや展開の早いものなどだと数値が出にくいかもしれない。
時代劇はお年寄りがじっくり見る傾向がありランキングを高める、というのもあるだろう。

 まず全体のベスト20だ。(スマートフォンでは文字が小さく読みづらいかもしれない)
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 次に男性のランキングを見てもらいたい。女性のランキングでは、「直虎」ではなく「小さな巨人」がトップを奪った。
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 TVision Insights社のVI値、AI値は業界内でも注目を浴びつつあり、実際に採用して広告出稿に役立てるスポンサー企業も出てきた。
自分たちがCMを出稿している番組やCMそのものがどう見られているかは、CM枠の購入には大金が必要な分、気になるにちがいない。
視聴率という「全体の量」とは別に、特定の世代や特定のプロフィール層がどう見ているかがわかったり、ネットなど他のメディアの行動と結びつけたりすることで、今までとは違うテレビ媒体の価値が見えてくるのだ。
それらはあくまで、マーケティング上の価値であることは視聴率と同じだ。

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