唯一の聖人君子的な人物像が杉良太郎の北条氏康だったと思う(準主役級で)
セリフのひとつひとつがとにかくかっこいい
(初期登場の頃の日の出を拝む場面といい、長尾景虎に小田原まで遠征で攻め込まれて内心焦る場面といい)

ただ、この当時の大河としては主役の信玄を単なる大物として演出しなかったことがすごい
これはもう原作と脚本の勝利?みたいなもの
廃嫡に至るいきさつも、主役の痛々しい欠点を出しているところだ
山岡荘八原作の家康や、近年の大河ではなかなか出せない味だと思う
(これに匹敵するのは1991年の太平記ぐらいかな)