今は中村獅童さんがやってる小学生向けの教育テレビの番組、
私の子どもの頃は、生麦で直接英国人を斬った薩摩藩士役の人が
いざ来航した英艦隊を目の当たりにして、自分の責任を感じて悲愴な顔をしていた。
見ていた俺達も「外人を斬るなんて日本人遅れてる!」みたいなリアクションだった。
(ちなみに藩が大負けしたのを見た庶民たちは「ざまあみろ!」と大喜びする内容だった)

史実では当の藩士は「私は殿をお守りする役目を全うした」と責任なんか感じてないし、
もちろん殿もそんな忠義の士を少しも罰するはずがなかった。

そりゃそうだろ、現代のアメリカ大統領のパレードに不審者が乱入し、
不審者が殺害されたことを理由にそいつの出身国が戦争仕掛けてきたとしても
「テロリスト犯罪国どもめ、受けてたってやる。いかなる犠牲を払おうとも、
 正義は我にあり!」としか思わないだろう。