>>737
お前な、しつこく三谷の竹林院を攻撃するのは結構だけど、何でここに滋子が出てくるんだ?

【美貌】だけでなく、物怖じしない【強い性格】の持ち主であり(女官からのパワハラにビクともせず)、
危うい均衡のもとに成り立っていた二頭政治の【バランサー】として政治的にも重要な役割を担った
(後白河に寄り添い気まぐれを抑える。不満を抱く西光、成親と酒を酌み交わし宥める【気配り上手】
←徳利と遊ぶ少女滋子を早い段階で登場させる入念な段取りで著名な【酒豪】ぶりも描かれた。
内大臣昇進や徳子入内では清盛の意を受けて後白河に働きかける【平氏の利害関係者】として振る舞った)。
さらに、入内憲仁(高倉)立太子に向けて兄時忠を焚きつけるなど(平氏の財力を使え・・)【フィクサー】的な
動きも見せた(表の政治を動かす)。そして、滋子の死は即、これらの均衡の破壊を意味し、時代は一気に
鹿ヶ谷の破局へと雪崩れ込んでゆく。
このように平清盛は、滋子の人物造形及び政治的役割双方に対して、歴史上の滋子に即した極めて
的確な描写がなされていた。「気を衒った」「愚劣」どころか、滋子のど真ん中に切り込んだんだよ。

なお、要するにお前は「巻毛がー」を言いたいのだろうが、
・ストレートの長髪が当時の「美女の規範」であったこと。しかし、そのような生物的な条件は全員が
備わっているものではなく、貴族の娘たちの間では「鬘」が流行したこと。要するに「美女」が皆、地で
ストレートだったわけではない。
・平氏一門も入内に備えて巻毛を直そうと必死となった〜女官からのイジメに言い返した滋子本人も弱気。
・皆が問題視する中、当の後白河は何も意に介さないどころか、これを積極的に滋子の個性と認めた
(タブー嫌いと珍しもの好きの性格描写)。
・何よりも、「正すべきは巻毛ではなく、巻毛を醜いとする古来からの悪しき因習だ」と言い放ち、
社会の側の偏見へと目を向けさせた清盛の真骨頂を引き出した(逆転の発想)。
・かくして「好奇心と迷信嫌いの点で好一対」の両者は、後に2人の間を取り持つ滋子の巻毛を媒介として
(対立しつつも協調する)提携関係に入った(平治の乱後の政治の枠組みがここで成立)。

巻毛は、このように豊かな内容を引き出す設定だったのだ。「気を衒った」だの「愚劣」だの決めつけたことで
お前のお里が知れたため、竹林院攻撃に精を出すお前の信憑性はガタガタとなった。ご愁傷様。