それで昨日まで知恵泉でやってた徳川綱吉特集、
「生類憐れみの令は本当は生き物を慈しむための政策」って、
近年よく聞かれる説だけど、誰が何のためにそう言ってるんだろ。
綱吉自身がそう考えていたという一次史料でもあるのか?
どう考えても当て推量の域を出てないとしか思えない。

「辻切りが横行した戦国以来の荒々しい気風」ってあんた、
辻切りなら二代秀忠の頃に一時期流行っただけでこの時代はほぼなかった。
そもそも元禄期は開幕以来百年、完全に太平の世の中で、
人々は元禄バブルの豊かさを謳歌していた。
中村獅童さんも「お祭り、七夕、花見、花火、江戸の文化が花開く」と歌ってたし。
火事とケンカは江戸の花なんて言われてその後もケンカ強いのがモテたみたいだし。

生類憐れみの令は弱者のための政策なんてあり得ないだろ。
綱吉の性格はとにかく権力志向で弱者のことなど考えたことも、
そもそも庶民の生活を知っていたのかも疑わしいし。