島編の「お前の夫は海からやってくる。」の静かなささやくような声のモノローグや
刺青・アンコ(島女房)などの独特の風習・ユタなどの原始宗教やアニミズムや異文化などが
7億円をかけて作り、賞を取った台湾映画「セデック・バレ」と少し似ていた。

あれは日本統治時代の台湾山岳少数民族のセデック族(高砂族)の霧社事件として知られる
抗日運動と日本人軍人・警察・居留民の虐殺事件の実話の映画。
日本軍と戦った刺青して首狩りの風習を持つ未開の少数民族の英雄を、美しい大自然をバックに
叙事詩のように幻想的に描いた。寓話のようなところとか、奄美の虐げられた島民がセデック族とかぶる。

ものめずらしい風習に美しい原風景にヤマトンチューとシマンチューの対立や、聖人斉彬批判や
過酷な支配の薩摩の影の部分の描写とか退屈しなかった。
沖縄官僚役の東山紀之が主人公の「琉球の風」も思い出した。