>>583
> 〔西郷〕の若年の頃の性格は偏狭で闘争的、疑り深い 好き嫌いが極端に激しく、

たしかに斉彬在世中の薩摩藩でつくられた西郷の記録ではそうなっているようです。
でも20代のころと40代のころとを比較すれば、人間多少は成長します(と思いたい)。

それに、第一次長州征討のころだと、西郷が出兵時点では「長州藩を解体する」と意気込んでいたのに、
長州の降服を受け容れ撤兵するときには、180度正反対の長州藩存続で話をまとめてきてしまった。
江戸攻めのときでも、江戸を焼き払い慶喜の首を獲るのだと意気込んで出兵したのに、結果は真逆。
これは偏狭さや闘争性、猜疑心とは真逆の性質を示すものではなかろうか。

そして西郷が自らを語り残した文書は少ない。西郷「について」語った人なら星の数ほどいたのにね。
西郷隆盛という矛盾だらけの人物とは一体何者なのだろうか。少なくとも聖人ではないが。