西暦1837年、当時の江戸の人口は128万4815人、ロンドンを凌ぐ世界一の過密都市であった。
この大都市の治安維持にあたる町奉行所の陣容は南北両町奉行所与力同心合わせてわずか296名。
現代の警察機構とは比較にならぬお粗末な治安体制であった。

にも関わらず、その僅かな陣容で世界最大の都市・江戸八百八町の平和と安全が保たれていたのは町奉行支配の裏に影の捜査機関が暗躍していたからである。



幕閣中枢が密かに組織した特命捜査班・江戸の牙!!だがその存在は、いかなる記録にも残っていない-