>>417
吉宗は清盛じゃないから。清盛はそんなダラダラと子役を引っ張って良い人物ではない。
もちろん、青年清盛は12歳時だけではなく、棟梁交代までが青春パートということで一つの纏まりをもつ。
したがって、この間は一つの人格をもつ一人の役者が演じなければならず、しかもそれは当初から子役が
演ずるわけにはいかない内容で満たされていた。

清盛は2話冒頭、時期的には12歳で元服した直前で、子役まえだ弟から本役松ケンにチェンジした
(元服時交代するのは合理的だろう。官兵衛はこのパターン。一方、子役嫌いの三谷は、何と考証が発掘した資料を
シカト、「元服済み」ということにして初めから堺信繁で「押し通した」)。
高平太の時から、そのヤンチャぶりが京雀たちの耳目を集めていたというのだから、清盛は実に早熟の「悪ガキ」
だったのだろう。この賭場に出入りする高平太を子役まえだ君が演ずるのは、既に絶望的にムリ。
んでもって2話以降、内容的には、自我危機、信西との穴での出会いから社会の矛盾を教えられる、3話では
石清水八幡での荒々しい剣舞披露といった具合に「青年清盛」の描写は展開されていった。
こうなるともうまえだ君の領域ではないことは明らか。2か月は子役というが、では「青春活劇スペクタクル」の
位置づけも与えられた海賊回(7話あたり)が子役で良いのだろうか?で、次回はいきなり中井貴一!!!
幸い、平清盛はこのような破茶滅茶とは無縁の、子役、本役、チェンジのタイミング等を考え抜いた大河であった。