>>62
平家物語で著名なエピでも、平清盛的に不要と判断されればばっさり切る。
義平ナレ死は、まさにこの一貫した作劇態度を表す好例であった。
貴殿が残念に思ったのはファン心理上当然ながら、義平は、京貴族頼朝と対照される粗野な東国武士
(義朝が獲得した東国武士性&京貴族性が、2人の息子に一旦分裂し、後に流人頼朝によって再統合される
プロセスが何よりも重要)以上の重要性を持たない派生的な人物にすぎなかった。
実際上も、決定的な歴史的シーンである頼朝助命と並んで義平斬首に尺を割く余地は、
物理的のみならずストーリーの凝縮性からもなかった。