江戸時代に徳川幕府は鎖国政策を貫き、そのせいで
黒船来航に対処できず、大老井伊直弼が孝明天皇の
反対を押し切って不平等条約を締結した。
これが安政の大獄から桜田門外の変で、この間日本
には外交政策がないことが露呈した。
鎖国して内政しかやってこなかった徳川幕府に解決手段がなく、
薩長などが外交のできる国家体制の必要を感じた。
そして禁門の変、長州征伐、生麦事件、薩英戦争、戊辰戦争、
大政奉還などを経て明治維新となった。
しかし外交問題は明治になってからも征韓論として問題化する。

「西郷どん」ではこの歴史の流れがドラマになっていない。
ほぼナレーションとイメージ映像で処理された。
だから征韓論も西南戦争もドラマにはならない。
また役者が泣き叫び、土下座して笑って死ぬイメージ映像
が垂れ流されるだけで終わる。