明治政府は西南戦争を余裕で制圧できた。
西郷ら薩軍が勝てる可能性は一つもなかった。
まずそれまでの士族の乱が市民革命に結びつかない
ことがはっきりした。
これがフランス革命のような階級闘争に変質、
士族VS平民となれば、たやすく海外列強の干渉を招き、
日本は中国やインドにように植民地支配されただろう。

大久保ら明治政府は台湾出兵でイギリスの干渉がないことを
確認。また1877年にはイギリスのヴィクトリア女王を皇帝と
するインド帝国の成立を宣言し、形式的にも本国政府がインドを
統治することとなり、日本に関わる暇がなかった。
またロシアは露土戦争の最中で、極東進出は先送りされていた。

なので不平士族を根絶するには1877年がベストのタイミング。
秩禄廃止と廃刀令が反乱を招くことを明治政府は十分想定、
開戦準備していた思われる。