いだてん感想2回より

>>880 はい。何もありません。

武者氏は総評で、

・西南戦争の惨禍
・日露戦争に浮かれるムード
・移動の大変さ
・当時の教育や経済格差
・江戸っ子の気の荒さ、不良っぷり
・乳幼児死亡率の高さ、医学の未熟さ
・吉原や街並みの雑然としたところ

が時代背景として描かれており、

>明治の明るくない、暗さまで描きとろうという意欲があるところもいい。
   中略
>欠点を探そうにも、ドラマそのものには見いだせないほど精密です。

とほめちぎっている(昭和パートの不満と、古今亭志ん生のビートたけしには不満があるようだが、その点については今回それ以上ふれて
いない)。

「半分、青い。」でもそうでしたが、武者氏は『時代の暗い部分を描いたものを評価』するんですよね。「真田丸」や「おんな城主直虎」でもそ
こを評価していた。で、それはいいのですが、この上記の箇条書き『日露戦争に浮かれるムード』以外は「西郷どん」でも使えたはずで、つ
まり「西郷どん」ではこういう部分が書かれなかったから駄目、と言いたいのでしょう。

それなら、そういう部分が書かれていないと『冷静、論理的に』指摘し、当時の時代状況を説明すれば(やっているつもりなのかもしれない
が)、「西郷どん」にしろ「まんぷく」にしろはるかにまともな『歴史サイト』らしいレビューになるんですけどねぇ。

武者氏は「いだてん」のドラマとしての良さに浮かれるだけでなく、『駄作をどう評価するか』ということを真面目に考えた方がいいと思いま
す。どうせこんなことを指摘しても、武者氏や編集部が聞く訳はないのですが、武者氏が批判されるのは、「自分が好きなドラマを批判さ
れたから」とか「自分が嫌いなドラマの欠点を指摘しないから」というだけが理由ではないんですけどねぇ。