西郷が明治6年に下野した時はまだまだ陸軍創成期で階級やら権限やらも曖昧な時代だったと思うが
明治10年になるとたった4年の間ではあるが創成期の4年なのでたいぶ変化があったと思う

しかし西郷や桐野の頭の中では自分たちはあくまで明治6年の時の陸軍大将や陸軍少将のままだったのだろうな(実際肩書は下野後も剥奪されてなかったし)
西郷は鹿児島の大山綱良県令に「大将の職権で、軍隊を率いて行くことができる。鎮台兵も服属させる」とお花畑なことを言って大山を困惑させているよ

徳富蘇峰は「西郷に常識があれば、無役の大将にそんな権限の無いことは
百も承知のはずなのに」と不思議がり「結局、自己過信の思いあがりに
陥っていたのだろうか」と疑った。