馬鹿とは思わないが、明治末年の雰囲気を伝える内向世代のエリートとはとても思えないな。
いくら田舎出とはいえ秀才エリートなんだから、いつまでも走るだけの、
しかもさしたる動機を伺わせないお上りさんじゃダメだろう。それに輪をかけてるのが天狗たち。
三島の御令息のそれなりの苦悩はわかるけど、こんなスーパー特権層の若者のそれをもって
明治の若者群像を代表させてもらいたくはない。三四郎じゃないけどさ。
明治の青年の成長物語とかビルディングスロマンをこの大河に求めるのは不当ながら、
それなりに面白いの域を出ず、時代のうねりを感じることができないのが残念。
何とか時代を感じさせようと出てくる勝や乃木や留学生も、こういうのを「取ってつけた」
と言うしかない。少なくとも、明治の時代相をさりげなくきちんと挟み込んでいるみたいな
褒め方はしてもらいたくはない、ヲタさんたち。でも応援しまっせ