>>461 より続き

寵姫が、王と政治をコントロールするとまずいのは、寵姫が、自分や親族を有利にすることが多く、結局国のためにならない、ということがいけない
ので【後中国の場合、男尊女卑だから、そもそも『卑しい女が、政治に口を出すのがダメ』ということ(その口出しが正しいかどうかは問題ではな
い)】、例に出しているポンパドゥール夫人は『政治家として有能』だから問題ではないでしょう。

福子の場合、萬平に何か言う時(寝室でもそれ以外でも)、『夫や周囲の人たちにとって必要なこと』を言っているので、問題は全然ない。

今の政治家でも「ブレーンの意見を聞く」という時があるが、この場合それと同じ。福子は自分や自分の親族を有利にしようとしている訳ではなく、
『萬平の仕事にとって必要だと思われること』を言っているので、実質ブレーンと同じである。

そして良い政治家や経営者は、良い意見を取り上げるし、悪い政治家や経営者は、悪い意見を取り上げるから、国が傾いたり会社がつぶれるの
で、ブレーンがいることや、妻の意見を聞くことそのものが悪いのではない(肝心なのは、それが必要かどうかだろう)。

続きます