出てくる役者が、いい味出してる。
この長いセリフの清々しさ。
「そは 何かの見間違いでござりましょう。
それがしは どこまでも 鎌倉に仕うる者。
こちらにまかり越したのも ご子息 顕家殿の弓に宿った 神仏にひかれてのこと。
他意はござりませぬ。
さりながら 帝をひそかに害し奉ることは 我が本意ににあらず。
帝が六波羅におわします間 鎌倉勢が指触れ奉ること
厳に慎むべしと 申す合わせる所存。
この高氏 一命に代えて お約束いたしまする。
それで よろしゅうございますか。」
(ここに転記したのは大変でした。)