藤井棋聖とは、17年3月に同映画の公開イベントで対面しており、今回の棋聖戦も注目してきた。染谷はこれまで「3月−」のほか16年の「聖の青春」、18年の「泣き虫しょったんの奇跡」の将棋映画3作に出演。
 撮影のたびにプロ棋士から学んで対局シーンに挑むなど役作りで将棋の難しさを体感してきただけに、今回の大逆転劇に「藤井七段の美しく、われわれをあっと驚かせる将棋。自分も役者としてそんな芝居をしたいと日々感銘を受けています。刺激をありがとうございます」と感謝した。
 「3月−」では、特殊メークを施して主人公(神木隆之介)のライバルで“心友”のぽっちゃり棋士・二海堂晴信役を熱演。藤井棋聖に「二海堂の将棋に対する真っすぐな情熱が伝わってきて、そこがすごく好き」と言われ、「私が演じた二海堂を好きと言ってくださった」と感激したことは今でも宝物だ。
 現在はNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の織田信長役で存在感を発揮。将棋界の英傑と同じ“尾張名古屋”の天下人を演じており、「この先まだ見たことのない世界を見せていただけるのを楽しみにし、それをパワーに変え、私もまた藤井七段に好きだと思ってもらえるような役を作り上げていきたい」と誓った。

流石の染谷だな