<『るろうに剣心』に登場する斎藤一を考察「牙突」はむしろ新選組とは無関係?>2ページ目

>斎藤一は、作中で「時尾という妻がいる」と、かったるそうに語っております。
>2013年大河ドラマ『八重の桜』では、貫地谷しほりさんが演じた高木時尾ですね。
>時尾は、会津藩女性の崇拝対象であった照姫の祐筆であり、エリート中のエリート女性、プライドも高かったと伝わります。
>そんな彼女に対し、クールな彼が家庭内で妻に逆らえなかったとしても不思議はありません。
>なんせ、二人の結婚を勧めたのは、松平容保、佐川官兵衛、山川浩という錚々たるメンツなのです。

>会津藩主とその家老が縁談をまとめたのですから、これはもう大変な話。
>斎藤一は会津藩士として受け入れられたことに感動したのか、明治以降は新選組隊士というよりも、会津藩
>士として生きていたようです。

>飲み友達は会津藩士。職場も会津人脈で就職。墓は会津。
>そういう性格ですので、会津人脈がいる職場で露骨な塩対応をするというのは、ちょっと考えにくいのです
>ね。迷惑がかかってしまいますので。

>漫画ではハードボイルドである斎藤一。
>これは史実だけではなく、司馬遼太郎作品やSNKの影響が大きいのです。
>史実の斎藤一は極めて真面目で、むしろ無口で、慎重な性格でした。晩年は学校前で人力車誘導をつとめ「す
>ごく真面目ですね」と評価されています。
>ちなみに斎藤一は、そこまで剣にはこだわっていたようでもなく、西南戦争ではスペンサー銃を装備していま
>す。腕前を見せるようなことはなかったようです。

続きます